The Tide Turns
未来のストーリーはどこにも書かれていません。でも、女性はペンを持っています。キャノンデールとEF Education Firstは、TIBCO-SVBと一緒に2022年のウィメンズワールドツアーに参加します。サイクリング界における新しい時代の幕開けです。
Introducing Team EF Education-TIBCO-SVB
ローレン・スティーブンスの話は、勝利とはあまり関係のない話かもしれません。テキサス出身のローレンは、2021年のロード全米選手権で優勝しました。そして、ウェイメンズ・パリ~ルーベにも参加しました。
2020年、開催されることなく延期されたこのレースは、今年の初めにも再度延期され、2021年10月にようやく開催されました。走れば走るほど泥になっていく土に囲まれた石畳のコースを、初めて女性ライダーが疾走したのです。ライダーたちは、116 kmのレースをドゥナンから開始し、ルーベの競輪場まで走り抜けました。石畳のセクターは17カ所あり、総距離は29.2kmでした。
「レースで最も面白いところは、最後に伝えるストーリーです。」と彼女は語っています。「確かに、勝者の話は興味深いかもしれません。でも、コース内外で起こっているその他のたくさんのストーリーも面白いと思います。私にも自分のストーリーがたくさんあります。」
2013年に高校の数学教師を辞め、TIBCO-Silicon Valley Bankチームに入りプロキャリアをスタート。34歳でルーベを走ることは、彼女にとって大きな出来事でした。長年、プロロードレーサーとして活躍してきたローレンは、モチベーションをあげ、より良い結果を出すことが重要だとよく分かっています。
「素晴らしい結果がでるよう大きな期待が寄せられています。そして、私たちはできています。その『素晴らしい』結果はレースによって変わっていくので、私がまだバイクに乗れる機会があるのは良いことだと思っています。」
– ローレン・スティーブンス
ウィメンズ・パリ~ルーベが開催されたことは、女性のロードレース界にとって画期的な瞬間でもありました。UCIウィメンズワールドツアーが最大のレースの一つだからというだけではありません。年々、より多くの女性チームが、男性チームと同じようにスポンサーからサポートを受けられるようになっています。TIBCO-SVBチームは、キャノンデールやその他のスポンサーのサポートを受け、メカニック、シェフ、コーチ、ソワニョール、パフォーマンスディレクター、マネージャーがチームを支えています。
女性ライダーも、男性ライダー同様の基本給を受取ることが多くなってきました。まだ、義務化されている訳ではありませんが、UCIは女性ライダーの最低賃金をシーズンあたり17,000ドル強から23,000ドル以上に引き上げました。これは、スポーツ界にとってとても意味のあることです。ロードレース界における、女性ライダーの地位は格段に向上しはじめています。
キャノンデールのグローバルスポーツマーケティングディレクターであるジョナサン・ゲランは「ここにいる選手たちは本当にすごい。」と語っています。「彼女たちの努力とトレーニングは男性選手と同じくらい大変なものです。女性ライダーたちが世界に認められ始め、とても喜ばしいです。」
カナダ人の元プロライダーでTIBCOチームの創設者であるリンダ・ジャクソンは、女性ライダーたちがパリ~ルーベに参加することを誇りに思っています。ジャクソンはスティーブンスと同様に1993年に投資銀行家としての仕事を辞め、オリンピックの夢を追いかけ、1996年のロード世界選手権で3位を獲得し、1996年のアトランタ五輪にも参加しました。
「ウィメンズロードレースはとても面白く、ますます拡大していきます。私はこのチームと20年近く一緒に頑張ってきました。選手だったときは、お金に困っていました。お給料をもらえず、苦労していました。やっと女性も適切に給料を受け取れるようになったので本当に良かったです。」リンダ・ジャクソン
ジャクソンは、スティーブンスたち選手が好きなことで生活できて本当に嬉しいと付け加えました。
「このような業界の進歩が見られるとは思っていませんでした。海の波のように、足元にやって来て、波はしばらくの間、足にぶつかっていました。今、ついに波は私たちを超え、足は地面に沈んでいます。」
キャノンデールがTibco-SVBと次に進む道
「企業からのサポートは、平等な給料より重要です。」とゲランは話します。キャノンデールは、男性ライダーが何十年も望んでいたあらゆるレベルでのコラボレーション、レースで使用するSuperSix Evo、チャンピオンジャージなどを、女性ライダーたちにも提供しています。
「チームの結束、パフォーマンス、良い結果を得ることに集中できるよう、リンダに最高のリソースを提供したいと考えています。私たちには共通の目標があります。それは、より強く、より幸せなチームを作ることです。」とゲランは語っています。また、未来の選手に夢を与えるために、女性のストーリーにスポットライトを当て、注目を集めたいと考えています。キャノンデールのグローバルマーケティングディレクターであるサウール・ロペスは、次のように話しました。「私たちは、人種、性別、性的指向に関係なく、すべての人々がこのスポーツに参加していると感じてほしいと思っています。10年前、5年前に、このような会話をしていなかったのは、奇妙なことです。今は全員が参加できるよう努めることは普通となりました。」
ロペスは、実際に男性よりも女性のレースの方がはるかに面白いと感じています。「彼女たちはより短い距離でレースをします。だから、レース全体がとてもアグレッシブ。戦術も異なります。躊躇はありません。観客はライダーがチャンスをつかめるよう応援しています。このようなストーリーが好きです。」
キャノンデールは、すべてのライダーに魅力的な体験をしてもらいたいと考えています。プロを目指しているライダーも、バイクに乗り始めたばかりのライダーも、全員です。メディアでの露出が増えることは、より多くの人々の注目を集めるのに役立ちます。UCIによると、ウィメンズワールドツアーレースは各ステージで少なくとも45分間ライブ配信する必要がある、となっています。近い将来、ウィメンズワールドツアーで世界最高の選手と競うEF-Tibco-SVBの女性ライダーに影響を受け、ファンになる女性たちがこのスポーツに大きな良い変化を起こすかもしれません。
「どうすればもっと魅力的になるかを常に考えています。バイクの購入は、長期的な関係への入り口となると思います。バイクライドが上手になるにつれて、さまざまなことを学んでいきます。すべて完璧な人はいません。ライダーが成長し、より多くのことを学べるよう、私たちは努力する必要があります。」サウール・ロペス
女性サイクリストの世界で今後何を望んでいるのかを尋ねると、スティーブンスは「もっと。」と答えました。彼女は少し考えてから、このように説明しました。「女性のサイクリストはどんどん増えてきています。そして、彼女たちがすべての瞬間を楽しめるようにすることが、とても重要だと思います。良いときも悪いときも、私はサポートしたいです。私はバイクに乗るのが大好きなので、ここにいます。」
ローレン・スティーブンスのストーリーはまだ続きます。彼女は自分のストーリーの作者であるだけではなく、女性ロードレース界の未来の建築家でもあります。スティーブンスに大きなスポットライトが当てられ、傑作を作ることが期待されています。進歩することは、彼女が持っているの本能です。戦いには勢いがあり、勢いには変化があります。新しい時代が来ました。今は女性が注目を集めるときです。さぁ、行きましょう!
Like what you see?
Here are some of the bikes featured above: