Huge for the win
ヒュー・カーシー、難関山岳ステージで自身初のステージ優勝!
2020年は忘れられない驚きが満載の一年となりました。ロードレース界も同様です。イギリス・プレストン出身、26歳のヒュー・カーシーが、ブエルタ・ア・エスパーニャ2020第12ステージ、最難関の一つと黙されたスペイン北部のアルトデラングリルの山頂で見事に優勝を成し遂げたのです。ファンの記憶に残る走りを見せてくれました。
『グランツール、しかも伝説の山岳ステージで優勝することは、何よりも嬉しい。』
–ヒュー・カーシー
ブエルタ・ア・エスパーニャ2020第12ステージは、予想以上に素晴らしいレースとなりました。ポラデラビアナからスタートし、アングリル頂上がフィニッシュというこのステージは、アングリルの登り区間を含む合計109.4kmという短いステージでした。アングリルは、プロライダーにとっても最も恐れられているヒルクライムのひとつです。
『この山岳の優勝者は、永遠にその名を歴史に残すでしょう。これほど難しいステージの勝者たちは、真のサイクリストと言えます。勇気をもって前へ出ない限り、ここで優勝することは非常に難しい。ヒュー・カーシーはその一人です。彼はその名をここに刻みました。きっとこの日は、彼にとって忘れられないものとなったでしょう。』EF Pro Cycling Sportsディレクター フアン・ガラテ
アングリルの麓に到達するころにはメイン集団もかなり小さくなり、レースは残り14kmちょっとの登りのみとなりました。この日最後の上りとなるアングリルは、平均勾配10%、最後の2kmは20%を超える恐ろしい勾配です。
カーシーは、最後の上りで小集団から抜け出し、リードを奪うやいなやギアを上げて一気に踏み始めました。そこから、全力でペダルに力を入れ、フィニッシュラインを通過しました。ヒュー・カーシーは、非常に厳しいステージを優勝したことでまわりに大きなインパクトを残しました。カーシーにとっては初のグランツールステージ優勝と同時に、個人総合3位という大満足の結果を残しました。
ステージ優勝後、カーシーはこのように語っています。『プロのレースで優勝することをずっと夢見てきた。これを言葉で表すのは難しい。来週はもっと面白くなる。タイムトライアルに突入するレースは、特にファンが期待していると思う。最後に誰が勝つかは、まだ誰も分からないけどね。』