アルミニストたち|ポール・ルジャンドル
Photography by: Pierre Letellier Video by: Yanzi Creative
名作への現代的なオマージュ
パリを拠点とするメカニック、ポール・ルジャンドルにとって、自転車は単なる自転車ではない。自分のバイクを組み、カスタムすることから始まった情熱は、やがてプロチーム St Michel–Preference Home–Auber93 のメカニックというキャリアへとつながっていった。その道のりの中で彼が深く惹かれていったのが、クラシックなアルミレーシングバイク——とりわけ、キャノンデールを象徴する CAAD シリーズだった。現代のロードバイクがディスクブレーキ化し、設計が複雑さを増していく中で、彼の心を掴んで離さなかったのは、クリーンなライン、クラシックなジオメトリー、そして紛れもないアルミの個性をまとった往年の CAAD が放つ、時代に左右されない魅力だった。
その情熱が形になったのが、2台の CAAD プロジェクトだ。1台目は、親しい友人とともに数年をかけて丁寧にレストアした CAAD3。ひとつの世代を丸ごと魅了した、あのアメリカン・レーシングバイクへのオマージュである。そしてもう1台、最新作の CAAD14 では、その考えをさらに一歩先へ進めた。目指したものはシンプルだ——見た目はクラシックな CAAD のまま、現代のテクノロジーを余すことなく使い切ること。こうして生まれたのは、最新のコンポーネント、ホイール、そしてパフォーマンスを、CAAD の系譜を定義してきた伝統的なジオメトリーとアルミの造り込みに融合させた、唯一無二の1台だった。
アルミニストたち|ポール・ルジャンドル
撮影地は、パリ〜ルーベの石畳をすぐ間近に望む歴史的な産業遺産、アランベール炭鉱。このプロジェクトは、北フランスが育んできた豊かなサイクリングの歴史へのトリビュートでもある。インタビュー映像では、ポール自身が語るストーリーとバイクづくりの哲学を。そしてビルド映像では、このモダン・クラシックが完成するまでのディテールのすべてを、ぜひご覧いただきたい。