World Champion!
エリーザ・バルサモ(イタリア)がSuperSix EVOを駆り、強豪がひしめくロード世界選手権2021を制覇しました。
この勝利はキャノンデールにとって2003年以来の世界選手権エリートクラスのタイトル獲得だけではなく、女子レースシーンに衝撃をあたえました。世界タイトル5連覇をねらうオランダ勢。しかし、バルサモは最後の局面で優勝候補のライダーを置き去りにしてフィニッシュラインを駆け抜け、イタリアに勝利をもたらしました。ジュニアランクとトラックで成功を収めてきた23歳のバルサモにとって、この勝利はキャリアを決定付けるものとなりました。
「本当になんて言ったらいいか分からないし、この気持ちを表現する言葉が見つからない。この舞台で勝つことを夢に見ていた。チームメイトの走りは素晴らしく、彼女たちがいなければこのジャージに袖を通すことはできなかった。」
コースは SuperSix EVOが得意とするフランドル地方特有の急な登坂と細く曲がりくねった道が続くストレスフルなコース。ベルギーのクラシックで、数多くのトップ10フィニッシュを獲得してきたバルサモは、チームメイトに守られながら冷静にレースを展開。ゴールまでラスト1kmを切り、タイトル争いに向けて各チームの動きが激化するなか、バルサモはイタリアチームの完璧なトレインに後押しされる形でスプリントを開始。最後は優勝候補を置き去りにボルトイエローのSuperSix EVOとともにフィニッシュラインを駆け抜け、こぶしを上げ、歓喜の表情を浮かべました。女子エリート世界チャンピオン誕生の瞬間です。ギリギリのタイミングまで待ったスプリントは見事でした。
「今日のレースを実感するには数日が必要だわ。」 と、バルサモ。 今後、彼女はクラシックの女王になるでしょう。
サイクリングファンが見守るなか、エリサ・バルサモはルーベンの表彰台で世界チャンピオンの証であるレインボージャージに袖を通しました。 プロトンは1週間後の歴史的な瞬間を迎えるためフランスに渡ります。初開催となる女性版パリ~ルーベで、バルサモのレインボージャージ姿が披露されます。
「チームメイトのリードアウトは完璧。 彼女たちがいなければアルカンシェル獲得は不可能だった。最終コーナーを抜けてからスプリントに頭を切り替え、自分自身に”後ろを振り返らずに、踏む場所を間違えることなくフルガスで行け”と言い聞かせたわ。チームのValcar Travel&Serviceにも感謝したい。彼らが私を見守りサポートしてくれたから。 この長いシーズンありがとう!」