Esteban Chaves

エステバン・チャベス（Esteban Chaves）は10代前半のときにデュアスロン経由でバイクと出会いました。父親がレースに登録してバイクを貸すと彼は瞬く間に魅了され、レース直後にバイクを購入したあとはバイクひと筋の人生を送ってきました。現チーム最強ライダーのひとりであるエステバンはイル・ロンバルディア、ジロ・デッレミリアで優勝している他、ジロ・デ・イタリアでステージ優勝3回、ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝2回も記録しており、直近では2021シーズンのボルタ・ア・カタルーニャでステージ優勝を手にしています。

エステバンはこのような素晴らしい戦績を誇りますが、キャリアを通じていくつもの困難を乗り越えてきました。最初は22歳のクラッシュで、UCIワールドツアーデビューを飾る前にキャリアが終わることが危惧されました。また、2018シーズンにはエスプタイン・バール・ウイルスと慢性副鼻腔炎に苦しみました。しかし、このような困難に直面しても、エステバンは闘志と笑顔で乗り越えてきました。

EFエデュケーション・ファースト＝イージーポストでの2シーズン目を迎えているエステバンにとって、ロードバイクはレースや結果よりも大きな意味を持っており、2016年にはロードバイクを通じてコロンビアの子供たちの夢を叶える団体 “FUN Chaves” を設立しています。エステバンにとって、自分のプロライダーキャリアは「夢が叶う」の証左であり、他の人たちがそれぞれの情熱を追うインスピレーションになることを願っています。