Markel Beloki
現在18歳のマルケル・ベロキ(Markel Beloki)はUCIワールドツアー最年少ライダーのひとりです。スペイン・バスク地方出身のこの神童は、2024シーズンにプロデビューを飾ります。
昨夏のマルケルは、ロードレースが開催されるたびに友人たちとテレビの前に集まっていました。しかし今年は、友人たちがテレビでマルケルのレースを観戦しています。幼い頃からその才能を認められていたマルケルは、2023シーズンにスペインタイムトライアル選手権を含む国内メジャージュニアレース5勝を挙げており、地元バスクの山岳で同郷出身のトップライダーたちを振り切れる才能の持ち主です。当然ながら、UCIワールドツアー参戦はマルケルにとって大きなステップアップになりますが、本人は自分のペースで成長できる時間がまだ多く残されていることを自覚しています。
グランツール出場を将来の目標に設定しているマルケルは、故郷ビトリア=ガステイス郊外に位置するお気に入りの山、サルディアランで父親に完勝した瞬間から、自分にはツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャに出場できる実力があると信じ続けてきました。なぜなら、彼の父親はツール・ド・フランスの表彰台フィニッシュを3回記録した実績を持つバスクのレジェンドライダー、ホセバ・ベロキだからです。しかし、ホセバが現役を引退したときマルケルはまだ2歳だったため、父親の現役時代の活躍は記憶になく、アタックをYouTubeで 視聴したことしかありません。マルケルがバイクに乗れる年齢になると、ホセバが彼をバスク地方の丘陵地へ連れて行くようになりましたが、彼は父親からロードレースを強要されたことは一度もないとしています。マルケルは自らロードレースを選んだのです。最初は地元の山で友人たちを負かすことに快感を覚えていただけのマルケルでしたが、12歳でローカルクラブに入るとレース活動を本格的に開始し、父親からプロサイクリストになるためのアドバイスも受けるようになりました。
そして今、マルケルは父親を超えようとしています。
しかし、マルケルは焦っていません。オンラインで学業を続けながら、1日ずつ着実にライダーとして成長しようとしています。ただし、EFエデュケーション・ファースト=イージーポストのジャージを友人たちに自慢する気は満々のようです!
Fun Facts
好きなクライムはどこですか? 理由も教えてください。
サルディアランです。地元で一番重要な山です。
レース中に苦しくなったときはどうしていますか?
自分はとても強いので、絶対にやれると言い聞かせます。
好きな場所へ旅ができるとしたら、どこへ行きますか? 理由も教えてください。
ハワイですね。リラックスには最適な場所に思えます。
プロライダーになっていなかったら、何になっていたと思いますか? 理由も教えてください。
体育教師です。スポーツが好きなので。
母国語で好きな言葉を教えてください。その言葉の意味と 選んだ理由も教えてください。
Goazen(ゴアセン)です。「さあ行こう!」という意味です。バスク地方出身のライダーの多くがレース中にこの言葉を発しています。
生年月日:2005年7月27日
出身地:スペイン・バスク地方 | ビトリア=ガステイス
言語:スペイン語・バスク語・英語